まずは、ドーンとこの写真。まさか、船は造りません。

船底を見てください。漁のオフ期間に船のメンテナンスをするのに、陸へ揚げるための台車を製作させていただきました。

この日は、初めて船を載せて引き上げるという事で、社員数名と現地に出かけてきました。

写真の船は100tぐらいですが、この船揚場で扱う300tクラスまでは対応できるように製作しました。

台車は合計4台で、リンクピンで2台の台車を繋ぎ、前台車2台と後台車2台の構成です。

前後台車合わせて16輪(1輪の重さは米俵1表強)で、前後台車の距離は船の大きさによって伸縮できるように、連結棒に幾つか穴を加工しピン固定するようにしました。

一見してこの台車は、自走するわけでも無く、制御する事も無く、ただ単にフレームに車輪が付いているだけの単純なものですが、海中で使用し積載物が「船」だけに、材料選定や塩害対策、荷重計算他諸々検討する必要があり、また当然ながらお客様の使い勝手を満足させつつの台車で、頭を抱えた部分もありましたが、立派に船を揚げてお客様が仕事されている姿を見れてなによりです。

最後にですが、隣に30年前から使用されている台車がありましたので掲載します。

 

やはり、塩害には勝てずこんなになってしまうんですね。

次回は、先日に天井クレーンのフックに吊下げて使用する大型の「ワーク掴みを装置」が完成し、無事出荷しましたので更新したいと思います。